TEL:0771-22-6667

当院の感染予防対策についてご案内します。

☆より安全な診療環境を提供するために☆

スタンダード・プリコーション(標準予防策)

 問診で全ての患者様がどの様な病気に感染しているかを完全に把握することは難しいことです。
 このことから、全ての患者様に使用した器具器材は、感染症発症の原因となるおそれがあるとみなして対応する必要があると考えます。
 これを「スタンダード・プリコーション」と呼びます。 感染症を発症させないためには、「感染経路」を断つことが最も効果的といわれています。

感染予防対策について

「感染経路」を断つために治療に使用した器材は洗浄・滅菌・消毒・保管の4つのプロセスを行っています。

洗浄

洗浄は、消毒に近い効果が期待でき感染リスクを低減させる事ができます。

「消毒」・「滅菌」を行う為に事前の洗浄でタンパク等の汚れを十分に除去する事が極めて重要となります。 また、使用後の器具をアルコールで拭き取ると汚れが凝着し、 除去できなくなりますので、水を含んだペーパータオルなどで拭き取ります。

<当院の洗浄方法>

 器具についてはタンパク除去剤「ウルトラ・クエンザイム」を使用し、タンパク等の汚れを十分落とし、「超音波洗浄機」で洗浄を行い、感染リスクを低減させています。 また、虫歯を削る際に使用する切削器は、使用ごとに中のオイルを抜き新しいオイルを注入し、 唾液や血液などの逆流による感染を防ぎます。

 手指衛生については、流水と石けんでの手洗いや、擦式アルコール製剤を使用して行います。
 当院では、擦式アルコール製剤ヒビソフトを使用しています。

滅菌

ー全ての細菌、ウイルスを死滅させることー

滅菌とは、「全ての細菌、ウイルスを死滅させること」です。
歯科現場の滅菌では、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)が広く使用されています。

高圧蒸気滅菌法とは、内部を高圧にする事で滅菌を行う方法です。

中川幹也歯科診療所は高圧蒸気滅菌器「Lisa」を使用しています。

「Lisa」は、小型滅菌器のヨーロッパ基準であらゆる細菌を確実・安全に滅菌できると認められている「クラスB」のオートクレーブです。 (オートクレーブのクラスには、上からB/S/Nにクラス分けされています。多くの歯科医院で普通使用されているオートクレーブは、「クラスN」です。)

滅菌の作業手順や工程が適切に行われているかをチェックできるインジケーターを使用して、科学的根拠に基づいて滅菌が適切に行われたかを検証しています。

消毒

歯科現場の消毒では、消毒剤が多く使用されており、殺菌効果のある微生物や、使用できるものに違いがあります。

<当院の消毒方法>

高圧蒸気滅菌器で減菌できない器具も幅広く、高水準消毒薬フタラール製剤ディスオーパを使用し、消毒しています。 フタラール製剤は器具などについた微生物、または有機物を死滅させる働きがあります。 また、滅菌・消毒ができない器具や、グローブ、マスク、エプロン、紙コップ、麻酔の際に使用する注射針、 注射液のカートリッジは、使い捨てにしています。


保管

消毒、滅菌が完了した器具器材は、細菌が繁殖しないように、湿度の影響を受けにくい衛生的で直射日光の当たらない場所で保管します。

※紫外線殺菌灯は直接当たっている所以外は効果がなく、保管庫で器具を収納すると影になるため必要ありません。

滅菌できたことを確認できる滅菌パックに器具を入れ、さらに保管庫にて清潔な状態を保っています。